新築のエアコンは何畳用が正解?高気密・高断熱住宅のエアコン選び

エアコンの適正畳数と能力を知る

自動お掃除機能付きとスタンダードタイプ、どちらを選ぶ?

こんにちは、デザイン住宅会社のアークプランです。

家づくりを進めていく中で、意外と後回しになりやすいのが「エアコン選び」です。

「18畳のLDKだから18畳用で大丈夫?」
「吹き抜けをつくったら何畳用が必要?」
「高断熱住宅なら小さいエアコンでもいい?」
「自動お掃除機能付きとスタンダードタイプは、どちらを選べばいい?」

こうした疑問を持たれる方は多いと思います。

家電量販店に行くと、6畳用、8畳用、10畳用、14畳用、18畳用、20畳用、23畳用……と、さまざまなエアコンが並んでいます。

そのため、つい、

「18畳のLDKだから18畳用」

というように、部屋の広さだけで選びがちです。

しかし、アークプランが考えるエアコン選びは少し違います。

大切なのはエアコンだけを見るのではなく、「家そのものの性能とエアコンをセットで考えること」です。

アークプランの家づくりでは、高気密・高断熱を基本とし、さらに熱交換型第一種換気を採用しています。

外の暑さや寒さの影響を受けにくくしながら、室内の快適な温度をできるだけ逃がさず、計画的に換気する。

その「家そのものの性能」があって初めて、エアコンの能力を生かすことができます。

今回は「エアコンの適正畳数と能力」を中心に、吹き抜けとエアコン費用の関係、自動お掃除機能付きとスタンダードタイプの違い、そしてアークプランが考える「快適な家」についてお話しします。

「○畳用」だけでエアコンを選んでいませんか?

エアコンを選ぶとき、多くの方が最初に確認するのが「畳数」です。

例えばLDKが18畳なら、

「18畳用のエアコンを付けよう」

と考えるのが一般的でしょう。

もちろん、それが必ず間違いというわけではありません。

しかし、エアコンに必要な能力は床面積だけで決まるものではありません。

同じ18畳のLDKでも、

・住宅の断熱性能
・気密性能
・窓の大きさや性能
・窓の方角
・日射の入り方
・天井の高さ
・吹き抜けの有無
・家族の人数
・建物がある地域の気候

などによって、必要になる冷暖房能力は変わります。

つまり、本当に考えたいのは、

「この部屋は何畳なのか?」

だけではありません。

「この家、この空間を快適にするためには、どれくらいの冷暖房能力が必要なのか?」

ということなのです。

そもそもエアコンの「能力」とは?

そこで確認したいのが、エアコンのカタログなどに記載されている「kW(キロワット)」という数字です。

エアコンには「冷房能力」と「暖房能力」が表示されています。

例えば、

冷房能力 2.2kW
暖房能力 2.5kW

といった数字です。

一般的な家庭用エアコンでは、

6畳用クラス 2.2kW
8畳用クラス 2.5kW
10畳用クラス 2.8kW
12畳用クラス 3.6kW
14畳用クラス 4.0kW
18畳用クラス 5.6kW
23畳用クラス 7.1kW

といったクラスがあります。

ここで大切なのは「○畳用」という表示だけを見るのではなく、住宅側が実際に必要としている能力を考えることです。

同じ20畳のLDKでも、断熱性能が低く、夏は外から熱が入り、冬は室内の熱がどんどん逃げてしまう家と、高気密・高断熱で外気の影響を受けにくい家では条件が違います。

必要なエアコン能力を考える前に、まず「どんな性能の家なのか」を考える必要があるのです。

アークプランは「エアコンだけに頑張らせない家」を考えます

ここが、アークプランの家づくりで大切にしているところです。

夏に暑い。

だから大きなエアコンを付ける。

冬に寒い。

だから暖房能力の大きなエアコンを付ける。

もちろんエアコンの能力も大切ですが、アークプランでは、快適性をエアコンの力だけに頼るのではなく、まず家そのものの性能を高めることを大切にしています。

アークプランの住宅では、

高気密・高断熱+熱交換型第一種換気

を基本に家づくりを考えています。

高断熱によって、夏の外からの熱や冬の外の寒さの影響を受けにくくする。

高気密によって、せっかくエアコンで冷やしたり暖めたりした空気が、家の隙間から必要以上に逃げることを抑える。

そして熱交換型第一種換気によって、換気による室温への影響を抑えながら計画的に空気を入れ替える。

この3つを組み合わせることで、エアコンが効率よく働きやすい住環境をつくっています。

熱交換型第一種換気って何?

「第一種換気」という言葉を初めて聞く方もいると思います。

住宅には24時間換気が必要ですが、換気方式にも違いがあります。

熱交換型第一種換気では、給気と排気の両方を機械で行い、さらに排気する空気が持っている熱を利用して、外から取り込む空気との間で熱交換を行います。

例えば冬。

せっかくエアコンで室内を暖かくしていても、換気のために冷たい外気がそのまま室内へ大量に入ってくれば、室温に影響します。

熱交換型換気では、室内から排出する空気が持っている熱を利用して、外から入ってくる冷たい空気を室温に近づけてから取り込む考え方ができます。

夏はその逆です。

もちろん、熱を100%回収できるわけではありません。

それでも、換気によって冷暖房した熱をそのまま捨ててしまうのではなく、できるだけ有効利用する。

これが熱交換型第一種換気の大きな特徴です。

「高気密」と換気はセットで考える

そして第一種換気の性能を生かすためにも、高気密は重要です。

せっかく給気と排気を機械でコントロールしていても、家のあちこちに意図しない隙間が多ければ、そこから空気が出入りしてしまいます。

だからこそアークプランでは、

高断熱だけ。

高気密だけ。

高性能な換気設備だけ。

と、一つ一つを切り離して考えるのではありません。

高気密・高断熱・熱交換型第一種換気を一つのシステムとして考える。

そこに適切な能力のエアコンを組み合わせることで、快適に暮らしていただける住宅を目指しています。

大きなエアコンを付ければ快適、ではありません

「能力不足になるくらいなら、大きなエアコンを付けておけば安心」

そう考える方も多いでしょう。

しかし、必要以上に大きなエアコンを付ければ必ず快適になる、というものではありません。

高気密・高断熱住宅は、一度冷やした空気や暖めた空気を保ちやすい住宅です。

さらに熱交換型第一種換気を組み合わせれば、換気による熱のロスも抑えやすくなります。

だからこそ、

「とにかく大きなエアコンを付ける」のではなく、「住宅性能に合ったエアコンを選ぶ」ことが大切です。

エアコンも住宅設備の一つです。

住宅性能とのバランスを考えて選ぶことが、快適性にもランニングコストにもつながっていきます。

吹き抜けをつくるならエアコンまで考える

アークプランのようなデザイン住宅では、吹き抜けを検討される方もいらっしゃいます。

吹き抜けには、

「開放感がある」
「明るい空間をつくりやすい」
「1階と2階につながりが生まれる」

といった魅力があります。

一方、吹き抜けをつくれば空間の容積が大きくなります。

さらに、吹き抜け部分に大きな窓があれば日射の影響なども考える必要があります。

例えばLDKそのものは18畳だったとしても、大きな吹き抜けによって2階まで空間がつながっている場合、単純に「18畳だから18畳用」と判断できないことがあります。

条件によっては、23畳用クラスのエアコンを検討する場合もあります。

そして、ここでエアコンの価格にも違いが出てきます。

スタンダードタイプは18畳用まで

アークプランがエアコン選びで注目しているポイントの一つが、スタンダードタイプです。

当社が想定しているスタンダードタイプでは、18畳用クラスまでが一つの目安となります。

18畳用までの能力で計画できれば、比較的シンプルで価格を抑えたエアコンを選択しやすくなります。

ところが吹き抜けなどによって23畳用クラスが必要になると、選択できる機種が上位グレード中心になる場合があります。

そうすると、単純にエアコンの能力が大きくなるだけではありません。

自動お掃除機能をはじめとした多くの機能が搭載されたモデルになり、本体価格も上がる可能性があります。

エアコン代を抑えたいなら「間取り」から考える

ここは、これから家を建てる方にぜひ知っていただきたいポイントです。

エアコンの購入費を抑えたいのであれば、家が完成してからではなく、間取りを決める段階から考える必要があります。

その代表的なものが、吹き抜けをつくるかどうかです。

もちろん、

「エアコン代が高くなるから、吹き抜けは絶対につくらない方がいい」

ということではありません。

吹き抜けによって得られる開放感やデザイン性を大切にしたいのであれば、採用する価値はあります。

ただ、

「吹き抜けを採用することで、必要になるエアコン能力が大きくなる可能性がある」

「大型になることで、エアコン本体の価格が高くなる可能性がある」

ということも知ったうえで選んでいただきたいのです。

反対に、

「設備費をできるだけ抑えたい」
「シンプルなスタンダードエアコンを使いたい」
「将来の買い替え費用まで抑えたい」

というご希望が強ければ、吹き抜けを採用しない間取りも一つの選択肢です。

これも、暮らしとコストを考えた立派なデザインだとアークプランは考えます。

自動お掃除機能付きは本当に必要?

23畳用などの上位モデルになると、自動お掃除機能を搭載した商品も多くなります。

フィルターに付着したホコリを自動的に取り除いてくれるので、便利な機能です。

ただし、

「自動お掃除機能付き=エアコン内部を全部自動で掃除してくれる」

ということではありません。

エアコン内部には、熱交換器、送風ファン、吹き出し口、ドレンパンなどがあります。

自動お掃除機能が付いていても、内部の汚れやカビまで含めて一切メンテナンスが必要なくなるわけではありません。

「自動」という言葉だけで判断せず、どの部分を掃除してくれる機能なのかを確認することが大切です。

シンプルなスタンダードタイプにもメリットがあります

一方、スタンダードタイプには、

本体価格を抑えやすいことと、構造が比較的シンプルであること

というメリットがあります。

自動お掃除機能付きエアコンには、ブラシやモーター、ダストボックスなど、フィルターを掃除するための部品があります。

その分、内部構造も複雑になります。

自分で定期的にフィルターを掃除できるのであれば、スタンダードタイプを選択するのも合理的です。

また、専門業者にエアコンクリーニングを依頼するときにも、自動お掃除機能付きは構造が複雑なため、スタンダードタイプより料金が高く設定されている場合があります。

購入するときの価格だけではなく、

「掃除しやすいか」
「メンテナンスしやすいか」
「将来交換するときにいくらかかるか」

まで考えて選ぶことが大切です。

10年後のエアコン交換まで考えた家づくり

住宅は30年、40年、さらにその先まで住むことを考えて建てます。

しかし、エアコンは住宅と同じ期間使い続ける設備ではありません。

いつか交換する時期がやってきます。

例えば吹き抜けによって23畳用クラスの大型エアコンが必要な住宅であれば、最初に購入するときだけではなく、将来交換するときにも同程度の能力が必要になる可能性があります。

つまり間取りは、

「最初のエアコン代」

だけではなく、

将来の設備交換費用にも関係する

ということです。

アークプランでは、建築時にいくらかかるかだけでなく、「住み始めてからのお金」も大切だと考えています。

アークプランが考える「快適な家」

私たちが考える快適な住宅は、大きなエアコンを付けた住宅ではありません。

夏は大きなエアコンでガンガン冷やす。

冬は大きな暖房でどんどん暖める。

それよりも、

そもそも外の暑さや寒さの影響を受けにくい家をつくる。

そして、一度冷やしたり暖めたりした室温をできるだけ保ちやすくする。

さらに、熱交換型第一種換気によって、換気をしながら冷暖房した熱をできるだけ無駄にしない。

そのうえで、住宅に合った適正能力のエアコンを使う。

これがアークプランの考える快適な家づくりです。

エアコンだけを高性能にするのではありません。

高気密+高断熱+熱交換型第一種換気+適切な冷暖房設備。

これらをトータルで考えるからこそ、暑い夏も寒い冬も快適に暮らしていただける住宅を目指すことができます。

デザイン住宅だからこそ「性能」と「暮らし」までデザインする

デザイン住宅というと、

おしゃれな外観。

大きな窓。

開放的なLDK。

吹き抜け。

こうした目に見える部分に注目されがちです。

もちろん、それもデザイン住宅の大切な魅力です。

しかしアークプランが考える「デザイン」は、見た目だけではありません。

夏も冬も快適に暮らせること。

光熱費を考えること。

設備費を考えること。

掃除やメンテナンスを考えること。

10年後、20年後の設備交換まで考えること。

そして、そのすべてを間取りやデザインと一緒に考えること。

「見た目をデザインする」だけではなく、「暮らしそのものをデザインする」。

そこまで考えることが、アークプランの家づくりです。

まとめ|快適さは「エアコンの大きさ」ではなく「家全体」で考える

エアコン選びでは、

「18畳だから18畳用」

という畳数だけで判断するのではなく、住宅そのものの性能を含めて考えることが大切です。

アークプランの家づくりでは、高気密・高断熱を基本に、熱交換型第一種換気を採用しています。

家そのものが外気の影響を受けにくく、室内の快適な温度を保ちやすい環境をつくったうえで、住宅に適したエアコン能力を考えていきます。

また、吹き抜けを採用する場合には、条件によって23畳用クラスのエアコンが必要になることも考えられます。

23畳用になることでスタンダードタイプを選びにくくなり、高価格帯のモデルが必要になる可能性もあります。

だからこそ、

「吹き抜けをつくるか」
「どのくらいのLDKにするか」
「エアコンをどこに設置するか」

といったことを、間取りの段階から考えておくことが重要です。

そして、自動お掃除機能が本当に必要なのか。

シンプルなスタンダードタイプで十分なのか。

購入価格だけでなく、クリーニングや将来の交換費用まで考える。

エアコンは、家が完成してから考える単なる「家電」ではありません。

間取りを考えている段階から、エアコン選びは始まっています。

そして、快適性をエアコンだけに任せるのではなく、

高気密・高断熱・熱交換型第一種換気という「家の基本性能」をしっかりつくること。

そのうえで適切な冷暖房設備を組み合わせることが、快適で無駄の少ない暮らしにつながります。

アークプランでは、見た目のデザインだけではなく、

「建てた後、本当に快適に暮らせるか」

まで考えた家づくりをご提案しています。

家の性能、間取り、エアコン、換気、そして将来のメンテナンスまで。

それぞれを別々に考えるのではなく、家全体を一つとして考える。

それが、アークプランの考えるデザイン住宅です。

 

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