熊本で家づくりを考える方へ|今回の地震でアークプランが改めて感じた「家具・家電を固定する大切さ」

熊本でこれから家づくりを考えている皆様、こんにちは。

建築家とつくるローコスト住宅をご提案している、アークプランです。

今回は、いつものようなデザインや間取り、住宅価格のお話とは少し違います。

「地震から家族を守るために、家を建てた後にぜひやっていただきたいこと」

についてお伝えしたいと思います。

今回の地震により被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

アークプランの事務所がある熊本県益城町も大きな揺れに見舞われ、私たちの事務所も被災しました。

現在は完全に復旧し、通常通り営業しておりますのでご安心ください。

しかし今回の経験を通して、住宅会社として改めて皆様にお伝えしなければならないと感じたことがあります。

それが、

「強い家を建てること」と「家の中を安全にすること」は、別々に考えなければならない。

ということです。

アークプランの事務所でも、大きな家具が倒れました

今回の地震では、アークプランの事務所内でもさまざまな被害が発生しました。

特に印象に残ったのが、普段は「これほど重いものなら簡単には動かないだろう」と思っていた、大きなカタログ棚です。

住宅会社には、外壁材、床材、クロス、住宅設備など、非常に多くのカタログがあります。

その大量のカタログを収納しているため、棚そのものもかなりの重量になります。

しかし、今回の大きな揺れでは、その重いカタログ棚さえ倒れました。

さらに事務所スペースでは、パソコンや複合機をはじめとした事務機器にも被害がありました。

実際にその状況を目の当たりにすると、

「重たいから大丈夫」

「大きいから動かない」

という考え方は、地震に対しては通用しないことを改めて実感します。

家具は建物と一体になっているわけではありません。

床の上に置いてあるだけの家具や家電は、大きな揺れによって転倒したり、滑ったり、移動したりする可能性があります。

だからこそ今回、アークプランが熊本の住宅会社として皆様にお伝えしたいのは、

家具・家電を「置く」だけではなく、「固定する」ことまでを新しい暮らしの準備として考えてほしい

ということです。

耐震性能の高い家でも「家具が倒れない家」とは限りません

これから新築住宅を建てる方には、特に知っていただきたいことがあります。

住宅の耐震性能が高ければ、家の中に置いてある家具や家電まで倒れなくなるわけではありません。

例えば耐震等級3の住宅や、制振装置を採用した住宅。

こうした住宅性能を検討することは、地震に備えた家づくりにおいて非常に重要です。

しかし、耐震性能は基本的に建物そのものを守るための考え方です。

一方、テレビ、冷蔵庫、食器棚、本棚、タンスなどは建物とは別のもの。

建物が大きな地震に耐えたとしても、その室内では非常に大きな揺れが発生する可能性があります。

そのため、

「耐震性能の高い家を建てたから、室内もすべて安全」

とは考えないことが大切です。

家の耐震対策と家具・家電の転倒防止。

この2つを組み合わせて初めて、家族の安全を考えた住まいに近づいていくのだと思います。

アークプランの備え付け家具は、最初から「固定」を考えています

ここで、アークプランの家づくりについて少しお話しします。

アークプランでは、建築家と一緒に間取りやデザインを考え、ローコストでありながらデザイン性と暮らしやすさを両立した住宅をご提案しています。

その中で、住まいに合わせた備え付け家具・造作収納などもご用意しています。

こうした建物側に施工する備え付け家具については、住宅と一体になるよう固定して施工することが基本です。

これはデザイン面だけではなく、大きなメリットだと今回改めて感じました。

一方、新居へ引っ越した後にお客様自身で購入される家具や家電については、住宅会社が設置するものではありません。

例えば、

テレビ、テレビボード、冷蔵庫、食器棚、本棚、タンス、チェスト、電子レンジ、パソコンなど。

新築を機に新しく購入される方も多いと思います。

ぜひお願いしたいのが、

「購入して設置したら終わり」ではなく、「最後に固定する」こと。

家具を置いたその日に、転倒防止まで終わらせていただきたいのです。

新築時におすすめしたい家具の固定方法

では、具体的にどのような対策ができるのでしょうか。

1.背の高い家具は壁に固定する

本棚や食器棚、タンスなどの背の高い家具は、可能であれば壁側の適切な下地部分へ固定する方法があります。

L型金物などを利用して、家具と建物を固定します。

ただし、ここで注意していただきたいことがあります。

石膏ボードの壁なら、どこにビスを打ってもいいわけではありません。

壁の中にある柱や間柱、下地など、十分な強度を確保できる部分に正しく固定する必要があります。

新築住宅の場合には、家具を置く場所があらかじめ決まっているのであれば、家づくりの打ち合わせ段階で、

「ここに大きな本棚を置きます」

「ここにテレビを取り付けます」

「この場所に家具を置きます」

と住宅会社へ伝えておくことも大切です。

そうすることで、必要に応じて下地を検討することができます。

家具の地震対策は、完成してからではなく設計段階から考えることもできるのです。

2.突っ張り棒だけで安心せず、家具に合わせて対策する

比較的手軽な方法として知られているのが、家具と天井の間に設置する転倒防止用のポール、いわゆる「突っ張り棒」です。

ホームセンターなどでも購入できるため、今すぐ始められる地震対策の一つです。

ただし、天井の構造や家具の形状によって効果が変わるため、何でも突っ張り棒を付ければ安全というわけではありません。

家具の下に転倒防止ストッパーや耐震マットなどを使用し、上部にも適切な転倒防止器具を使用するなど、家具や住宅の状況に合わせて対策しましょう。

3.テレビは「倒れる」だけでなく「飛び出す」と考える

大型テレビにも注意が必要です。

最近のテレビは薄型化していますが、画面が大型化しているため、地震の揺れによってテレビ台から転倒・落下する危険があります。

テレビとテレビボードを固定する。

さらに可能であれば、転倒防止ベルトなどを利用して適切な場所へ固定する。

壁掛けテレビの場合についても、壁の下地に適切に施工することが重要です。

特に小さなお子様がいるご家庭では、普段の転倒事故防止という意味でも重要な対策になります。

4.冷蔵庫も転倒・移動対策を

「冷蔵庫はあれだけ重いから大丈夫」

そう思われるかもしれません。

しかし、大きな地震では重量のある家電も移動する可能性があります。

冷蔵庫についても、メーカーが推奨している転倒防止器具やベルトなどを確認しておきましょう。

また冷蔵庫が移動したことで避難経路を塞がないよう、キッチン全体の配置を考えておくことも大切です。

5.収納は「重いものを下へ」が基本

これは今日からでもできる対策です。

収納の上部に重いものをたくさん置いていませんか?

水や飲料、家電製品、重たい鍋などは、できるだけ低い位置へ収納しましょう。

重いものを低い場所へ収納することは、家具そのものの重心を低くするとともに、地震発生時の落下物によるケガを防ぐことにもつながります。

また食器棚については、扉が開いて食器が飛び出すことも考えられます。

扉の開放防止器具などを取り付けることも検討してみてください。

アパート・賃貸住宅に住んでいる方にも、ぜひ知ってほしいこと

今回の記事は、これから新築住宅を建てる方だけに向けたものではありません。

現在アパートやマンションなどの賃貸住宅に住んでいる方にも、ぜひ家具の地震対策を見直していただきたいと思っています。

賃貸住宅の場合、

「壁に穴を開けられないから固定できない」

と思われている方も多いでしょう。

確かに、持ち家と同じように壁へ金具を取り付けることが難しい場合があります。

その場合は、まず管理会社や大家さんへ固定方法を確認してください。

壁への固定が難しい場合には、家具の下部にストッパー式の転倒防止器具や耐震マットを使用し、条件が合えば上部にポール式器具を組み合わせる方法などがあります。

テレビについても耐震マットや転倒防止ベルトなど、住宅を大きく傷つけずにできる対策があります。

そして器具以上に重要なのが、家具の配置です。

寝ている場所のすぐ横に背の高い家具を置かない。

玄関へ向かう通路に倒れやすい家具を置かない。

子どもが寝る場所の近くに大きな家具を置かない。

家具が倒れたとき、ドアを塞がない配置にする。

これだけでも室内の安全性は変わります。

「賃貸だから地震対策はできない」

ではありません。

今住んでいる場所で、できることから始めてみてください。

「家が無事だった」だけでは、本当の安心とは言えない

住宅会社はどうしても、

耐震性能、構造、基礎、制振装置、断熱性能、気密性能――。

そうした「建物の性能」を中心にお話しすることが多くなります。

もちろん、どれも非常に大切です。

しかし今回、実際に私たち自身が被災して感じたのは、

建物を守ることと、建物の中にいる家族を守ることの両方を考えなければならない

ということでした。

どれほど立派な家を建てても、大きな家具が子どものベッドへ倒れてきてしまったら。

テレビが飛び出してきたら。

食器棚から大量の食器が落下したら。

家具が玄関への通路を塞いでしまったら。

それでは十分な地震対策とは言えません。

だからこそ、アークプランではこれから家づくりをされる皆様に、

「家具をどこに置くか」まで含めて家づくりを考えてほしい

と思っています。

建築家と考える家だからこそ、家具の配置まで考えておく

アークプランでは、建築家と一緒に家づくりを行っています。

建築家が考えるのは、単純に「おしゃれな外観」だけではありません。

人がどこを歩き、どこでくつろぎ、どこで食事をし、どこに収納し、どのように暮らすのか。

暮らし全体を考えながら間取りをつくっていきます。

だからこそ、新しい家の打ち合わせをするときには、

「この家具を新居でも使いたい」

「65インチのテレビを置きたい」

「大きな本棚を置きたい」

「冷蔵庫はこのサイズを購入する予定」

といったことも、ぜひお聞かせください。

家具の位置が分かれば、地震対策も考えやすくなります。

そして備え付け家具を活用すれば、収納を住宅そのものに組み込むという選択肢もあります。

後から置く家具を減らすことも、一つの地震対策。

今回の地震を経験して、私たちはその重要性を改めて感じています。

家づくりを始める皆様へ。「引っ越し+家具固定」までをセットにしてください

新築住宅が完成した日は、本当にうれしいものです。

新しいソファ。

新しいテレビ。

新しい冷蔵庫。

新しいダイニングテーブル。

お気に入りの家具が少しずつ新居へ入り、ようやく夢に描いていた暮らしが始まります。

だからこそ、一つだけお願いがあります。

家具や家電を設置するとき、「固定」までを引っ越し作業の一つにしてください。

「後でやろう」

と思っていると、生活が始まってそのままになってしまうことがあります。

家具を設置した日。

テレビを設置した日。

冷蔵庫を搬入した日。

その日に転倒防止まで終わらせる。

それを新しい家で暮らすための習慣にしていただければと思います。

今回の地震を経験した住宅会社として伝えたいこと

アークプランの事務所も今回の地震で被災しました。

現在は完全に復旧し、通常通り営業しております。

だからこそ、今回の経験をただ「大変だった」で終わらせるのではなく、これから熊本で家を建てる皆様へ伝えていきたいと思っています。

地震を完全に防ぐことはできません。

しかし、被害を少なくするために、今できることはあります。

家の耐震性能を考える。

家具を固定する。

テレビを固定する。

冷蔵庫の転倒対策をする。

重たいものを低い位置へ収納する。

寝室に大きな家具を置かない。

避難経路を家具で塞がない。

そして新築を計画しているのであれば、最初から家具の配置や固定方法まで考えておく。

一つひとつは、小さなことかもしれません。

しかし、その小さな備えが、いつか家族を守ってくれる可能性があります。

いい家とは、見た目がおしゃれな家だけではありません。

価格が安い家だけでもありません。

家族が安心して暮らし続けられること。

それもアークプランが考える「いい家」の大切な条件です。

アークプランはこれからも、建築家とつくるローコスト住宅を通して、デザイン、価格、暮らしやすさ、そして家族の安心まで考えた家づくりをご提案してまいります。

これから熊本で家づくりを始められる方も、現在建築中の方も、そして今はアパートやマンションで暮らしている方も。

今回の地震をきっかけに、ぜひ一度、ご自宅の家具や家電を見渡してみてください。

「この家具が大きく揺れたら、どちらへ倒れるだろう?」

そこから、ご家庭の地震対策を始めていただければと思います。

家を強くする。

家具を固定する。

避難できる空間をつくる。

この3つを一緒に考えることが、これからの熊本の家づくりには大切なのではないでしょうか。

アークプランも今回の経験を忘れることなく、これからの家づくりへ活かしてまいります。

熊本でローコスト住宅や建築家との家づくりをご検討中の方は、家のデザインや住宅ローンのことだけでなく、家具配置や地震への備えについてもお気軽にご相談ください。

「建てて終わり」ではなく、その家で家族が安心して暮らしていくところまで。

それが、アークプランがこれからも大切にしていきたい家づくりです。

 

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