ファミリークローゼットは必要？特徴からメリットやデメリットまで

住宅づくり

2023.06.23

「ファミリークロゼット」とはどんなクローゼットを指すか知っていますか？

ウォークインクローゼットや、ウォークスルークローゼットなど、似ている言葉もあるので混乱しますよね。

家族用のクローゼットということは分かりますが、詳しく説明できる人は意外と少ないかもしれません。

今回は、ファミリークローゼットの特徴から、メリットやデメリットまで徹底解説します。

ファミリークローゼットとは？

ファミリークローゼットは、文字通り「家族みんなで使うクローゼット」のことです。家族の衣類などをまとめて収納できる広さのクローゼットを指します。

一般的に、寝室や子供部屋など各部屋にクローゼットを設置して洋服を収納します。

しかし、ファミリークローゼットは一箇所の大きいクローゼットに、家族全員分の洋服をまとめて収納します。

出入り口が１つの「ウォークインタイプ」と、出入り口が２つ以上で通り抜けができる「ウォークスルータイプ」の２つがあります。

ファミリークローゼットのメリット

家事がラクになる

ファミリークローゼットの最大のメリットは、収納するときに各部屋までいかなくて済むことです。乾いた洗濯物を一箇所に収納できるので便利になります。

洗濯脱衣室やキッチンの近くにファミリークローゼットを配置すると、洗濯・畳む・しまうの家事動線が短くなり、家事の時短にもなります。

外出時・帰宅時の動線が短縮できる

玄関の近くにファミリークローゼットを設置すると、家を出る時や帰ってきた時に、カバンやコートなどをしまいやすくなります。間取り次第ですが、身支度や着替えなどの生活動線をスムーズにできるので、朝の支度の時間も短縮できます。

各部屋の収納が少なくて済む

ファミリークローゼットがあると、各部屋の収納が少なくて済むので、寝室や子供部屋がその分広く設計できます。

家族の洋服管理がしやすくなる

洋服の片付けをまとめてする場合、しまう場所が一箇所なので、片付けが簡単になります。

また、ハンガーラックを使用して収納することで、視覚的に管理できるのもポイントです。子供の服も管理しないといけないご家庭は、ファミリークローゼットを採用すると、洋服管理がしやすくなります。

ファミリークローゼットのデメリット

まとまったスペースが必要

家族全員分の収納スペースが必要になるので、ある程度まとまった広さが必要になります。

一般的に、４人家族なら３～４畳が目安になります。ファミリークローゼット内で身支度するスペースも兼ねるなら、２畳ほどプラスすると余裕がでます。

玄関・洗面室・リビング付近に設置することが多いですが、現実的にスペースを確保するのが難しい場合もあります。

時間によっては混雑する

朝の支度の時間が重なる場合は、混雑することがあります。着替えの時間が重ならないようにしたり、前日に部屋に着替えを準備しておくなどの工夫で、混雑を回避しましょう。

プライバシーが気になる

思春期の子供や、男女のきょうだいがいる場合、プライバシーが気になることもあります。同じ空間で着替えをしたり、クローゼットを共有することを嫌がる場合もあるので、家族間でよく話し合って、ファミリークローゼットを検討しましょう。

ファミリークローゼットを配置する３つの例

ファミリークローゼットを、家のどこに配置するか迷いますよね。配置する場所によってどのタイプにした方が良いか変わってきます。適切なタイプのクローゼットにすることで、生活効率がアップして、身支度や家事の時間短縮になります。

ここからは例を挙げて説明していきます。

例１）玄関近く×ウォークインクローゼット

玄関の近くにファミリークローゼットがあると、外出時や帰宅時にスムーズな流れで、上着や洋服を準備することができます。

また、上着を玄関付近で収納できることは、外の汚れを家の中に入れないことにも繋がります。

シューズクロークがある場合、リビングにつながるように「ウォークスルークローゼット」を採用すると無駄がない間取りになりますよ。

例２）洗濯機置き場とリビング×ウォークスルークローゼット

ベランダで洗濯物を干して、リビングで畳む場合、洗濯機置き場とリビングの間にウォークスルークローゼットを配置すると、スムーズに洋服を収納できます。

家の中心のリビングの近くにクローゼットを配置することで、身支度までの動線を短縮するメリットもあります。

例３）ランドリールーム×ウォークインクローゼット

ファミリークローゼットで収納を１箇所にしたので、洗濯する→干す→畳むのを一箇所でできる「ランドリールーム」を設置するとさらに家事効率がアップします。

ランドリールームとは、洗濯機や乾燥機、室内乾燥設備、物干しスペース、アイロン台などを設置して、洗濯に関わる家事を完結できる部屋のことです。

まとめ

今回は、ファミリークローゼットの特徴やメリット・デメリットについてご紹介しました。

ファミリークローゼットのメリット
・家事がラクになる
・外出時・帰宅時の動線が短縮できる
・各部屋の収納が少なくて済む
・家族の洋服管理がしやすくなる

ファミリークローゼットのデメリット
・まとまったスペースが必要
・時間によっては混雑するる
・プライバシーが気になる

ファミリークローゼットを配置する３つの例

例１）玄関近く×ウォークインクローゼット
例２）洗濯機置き場とリビング×ウォークスルークローゼット
例３）ランドリールーム×ウォークインクローゼット

家族の洋服収納について悩んでいる人は、ぜひファミリークローゼットを検討してみてください。

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