【第二話】「その一言が、言えなくて」

休日の昼下がり。 僕は妻に連れられ、ついに「アークプラン」の相談会の予約を入れた。

工場の油汚れを念入りに落とし、少しでも「ちゃんとした人間」に見えるようにと、クローゼットの奥から一番まともなシャツを引っ張り出す。 けれど、心の中の「ブラックリスト」という文字は、どんな洗剤を使っても落ちることはなかった。

「パパ、かっこいいお家になるかな?」 後部座席で息子がはしゃいでいる。 「……ああ、そうだね」 僕は、引きつった笑顔をバックミラーに映した。

「おしゃれな建築家」という高いハードル

アークプランのオフィスに着くと、そこには僕の想像を超える空間が広がっていた。 洗練されたデザインの模型や、壁一面に並ぶ美しい施工例の数々。

妻の目はキラキラと輝いている。 「見て!このキッチン、すごく素敵……」

一方、僕はといえば、場違いな場所に来てしまったという後悔でいっぱいだった。 『こんなにデザインにこだわっている会社が、僕のような問題を抱えた人間に、本気で向き合ってくれるんだろうか?』 建築家とつくる家。それは、一部のお金持ちや、何の問題もないエリートが手にするもの。 ネットで見た「低所得者は相手にされない」という書き込みが、頭の中でリフレインしていた。

担当者との対面

案内された席で待っていると、一人の担当者が現れた。 「こんにちは。今日はよくお越しくださいました」

物腰の柔らかい、けれどどこか頼もしさを感じる雰囲気。 まずは世帯年収や勤務先、そして「どんな暮らしがしたいか」というヒアリングが始まった。

妻は楽しそうに、デザインへのこだわりや「家族でこう過ごしたい」という夢を語っている。 担当者はそれを丁寧に聞き、時折「それは素晴らしいですね」と笑顔を向ける。

そして、ついにその時がやってきた。

「それでは、家づくりの基本となる『資金計画』についてお話ししましょうか」

喉元まで出かかった「真実」

担当者は、住宅ローンの仕組みや、年収600万円での無理のない借り入れについて説明を始めた。 説明は明快で、僕たちのような家庭でも、決して不可能ではないという希望を感じさせる内容だった。

けれど、僕の頭の中は別のことでいっぱいだった。 『今だ。今言わなきゃいけない。ブラックリストのことを。でも……』

隣で嬉しそうに図面を眺める妻の横顔を見る。 今、ここで「実は過去に滞納があって」と切り出せば、妻の笑顔は一瞬で消えるだろう。 担当者だって、「あ、そうですか……なら無理ですね」と、冷めた態度に変わるかもしれない。

「旦那様、何か気になることや、ご不安な点はありますか?」

担当者が、優しく僕の目を見た。 その目は、単なる営業マンのそれではなく、何かを見抜いているような、不思議な深さがあった。

「……いえ、特には……」

僕は、また嘘をついた。 喉まで出かかった言葉を飲み込み、手元の資料を握りしめた。 アークプランは確かに素晴らしい。けれど、僕の抱える「闇」までは、きっと救えない。

そう諦めかけた帰り際、担当者がそっと僕に一枚の名刺を差し出した。 そこには、手書きでこう記されていた。

「住宅ローンには、色々な『正解』があります。お一人で悩まず、いつでもLINEしてくださいね」

その一言が、暗闇を彷徨う僕の心に、小さな、本当に小さな灯をともした。


第三話への予告

「告白。深夜のLINEに託した、震える想い。」 妻にも言えない。面と向かっても言えない。追い詰められた僕は、帰り道に渡された名刺の連絡先へ、深夜にメッセージを送ります。そこで返ってきた「意外な返答」とは……。

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アークプラン株式会社 建築家とつくる家熊本

 

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