【ヌッックスタイル】流行りの家はお嫌いですか？ヌックを理解すると面白い！いい家のスタイルを見つけてみよう。「ここなら買える、」が見つかる家づくり。
最近流行りの「ヌック」の家づくりについてお伝えいたします。
ヌック」とは、「小ぢんまりとした居心地の良い空間」を指す言葉です。スコットランド語の「ヌーク（neuk）」が語源とされており、元々は暖炉のそばの腰掛けなど、暖かくて心地よい場所を意味していました。
近年では、住宅の中に、完全に仕切られた個室ではないけれど、一人で落ち着いたり、家族の気配を感じながらも自分の時間を楽しめるような、2～3畳程度の小さなスペースを「ヌック」と呼ぶことが多くなっています。
ヌックは、以下のような様々な活用方法があります。
主な活用事例
□読書スペース
本棚を設け、心地よい椅子やクッションを置けば、集中して読書を楽しめる空間になります。
□書斎ワークスペース
小さなデスクと椅子を置けば、テレワークや勉強に集中できるコンパクトなワークスペースとして活用できます。
□キッズスペース
おもちゃを置いたり、絵本を読んだりする子供たちの秘密基地のような遊び場になります。親が近くにいるので、安心して見守ることができます。
□お昼寝スペース
ちょっとした休憩やお昼寝ができるリラックス空間として活用できます。
趣味のスペース: 音楽鑑賞、絵を描くなど、自分の趣味に没頭できる空間としてアレンジできます。
□団らんスペース
リビングの一角に設けることで、家族が同じ空間にいながらも、それぞれの時間を楽しむことができます。
【ヌックを作る場所】
□リビングの一角
家族が集まる空間にいながら、適度な距離感で自分の時間を持てます。
□階段下
デッドスペースになりがちな階段下を有効活用できます。
□廊下の一角
通り道だった廊下が、一息つける場所に変わります。
□窓辺
日当たりの良い窓辺にベンチを設け、くつろぎの空間にできます。
□スキップフロアやロフト
高低差を利用して、特別な空間を演出できます。
【ヌックの特徴】
□居心地の良さ
小さく囲まれた空間なので、安心感があり、居心地が良いと感じやすいです。
□多目的利用
用途を限定せず、様々な目的で活用できる汎用性の高さがあります。
□デッドスペースの活用
住宅内のちょっとした隙間や、使いづらいと思われがちな場所を有効活用できます。
□ゆるやかな繋がり
個室のように完全に仕切らないことで、家族との繋がりを感じつつも、プライベートな時間を確保できます。段差や床材、壁紙の変化などで空間をゆるやかにゾーニングすることが多いです。
「ヌックを使う」ことを検討されているのであれば、どのような目的でヌックを作りたいのか、どこに設置すると良いのかを具体的にイメージすると、より効果的なヌックをデザインできるでしょう。
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■注意する点を理解する
ヌックは魅力的ですが、いくつかデメリットも存在します。計画なしに作ってしまうと、後で後悔することもあるので、事前に考慮しておくことが重要です。
- スペースの制約と圧迫感
ヌックは小さな空間なので、設置場所によっては部屋全体の狭さや圧迫感につながることがあります。特に、元々広くないリビングや部屋の一角に作ると、かえって窮屈に感じてしまうかもしれません。また、ヌックの高さや壁の有無によっては、視覚的な広がりが損なわれる可能性もあります。
- 用途の限定と汎用性の低さ
ヌックを特定の用途（例：書斎、キッズスペース）に特化して作ると、将来的に用途が変わった際に使いにくくなることがあります。例えば、子供が成長しておもちゃで遊ばなくなったり、テレワークの必要がなくなったりした場合、そのスペースがデッドスペースになってしまう可能性も考えられます。完全に密閉された空間でないため、他の用途への転用も難しい場合があります。
- 片付けの手間と散らかりやすさ
ヌックを設けると、その場所が物置のようになってしまうことがあります。特に、明確な収納計画がないと、本や雑誌、小物などが散らかりやすくなります。オープンなヌックの場合、来客時に物が丸見えになってしまい、片付けの手間が増える可能性も考慮が必要です。
これらのデメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルや家族構成、住宅の構造などを考慮し、本当にヌックが必要かどうか、どのように計画すれば最大限にメリットを享受できるかを検討することをおすすめします。
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